接骨院・整骨院 経営

接骨院・整骨院でのWebサイトの必要性をもう一度考える

接骨院、整骨院のWebサイトの必要性

Webを活用してますか?

現在では、多くの接骨院、整骨院がインターネットに何らかの形で院の情報を公開しています。

今や生活の一部となっているインターネット環境は、柔道整復師にとっても必要不可欠なものとなりました。

改めて代表的なものを挙げていくと・・・

・インターネットでのWebサイト(いわゆるホームページ)
・facebookやTwitterなどのソーシャルメディア
・アメーバやFC2など無料で提供されているブログ
・エキテン!など無料で登録できる口コミサイト
・Yahoo!ロコやGoogleプレイスなどのマップ検索サイト
・無料で院情報を登録できる接骨院、整骨院ポータルサイト

もうお馴染みのものばかりですね。

いずれか一つの場合もありますし、積極的に活動されている場合は複数運営されているかと思います。

なぜインターネットを利用するのか?

単に「院を自慢したい」などの理由でインターネットに院情報を公開する方はいないと思います。

公開する理由の一つとして「患者獲得」が考えられます。

では、なぜ患者獲得にインターネットが役立つのでしょうか?

理由として、下記のようなものが考えられます。

①患者獲得の商業圏拡大に貢献。

チラシや有料看板と違って、インターネットは「捨てられずに」「どこでも」「何時でも」閲覧してもらえることが最大の強みです。

好きな時に情報を得られるという環境は、町内だけでなく、市内、県内から患者獲得できる可能性が非常に高くなります。

また、多くは無料から始めることができ、いつでもやめられます。

このように、経費もかからずリスクも少ないのは大きな利点ですね。

②イメージアップ、信頼性が向上。

インターネットでは、際限なく情報を公開することができるため、院の理念や得意の施術法などを文章や画像、動画で伝えることができ、信頼性を高める事ができます。

また、自分の趣味や健康の豆知識などを公開することで、イメージアップを図ることができます。

頻繁に見てもらえるようになれば、心理学でいう「ザイオンス効果」が期待できますね。

③スマホの普及によりWebサイトの接触頻度が増加。

ここ数年でスマートフォンが普及したことにより、今や「半径30㎝以内にインターネットがある」と言っても過言ではありません。

情報を常に閲覧できる環境になったことで、Webサイトがあるのとないのとでは院の認知度が大きく左右されることになります。

院の認知度が高い場合、いざ症状を患った時に「そういえば・・・」と思い出してもらえる可能性が高まり、患者獲得が期待できます。

④患者の動きが「情報→来院」から「情報→Webで確認→来院」に変化。

数年前までは、知人の口コミが院情報のすべてでしたので、合う合わないに関係なく1回は来院してくれたものです。

しかし、現在では知人の口コミの後で自分に合っているかどうかインターネットで調べてから来院する傾向が非常に高くなっています。

インターネットに情報がなければ、不安になり来院してもらえない可能性もあるのです。

すべては患者のために

今回の解説では「患者獲得」を題材にして解説しましたが、そういった院経営ばかり考えてインターネットを利用するのはお勧めできません。

院経営を主体にインターネット利用すると、どうしても「患者のため」というよりも「自分のため」の内容になりがちだからです。

【自分のための思考】
・どうすれば地域一番院という印象を与えられるか?
・どうすれば治療技術があるように見せられるか?
・どうすればWebサイトを利用して売上UPできるか?
・どうすれば高額を支払うための仕組みが作れるか?

上記のような考え方でインターネットを利用しては、内容が偏ってしまいがちです。

【患者のための思考】
・患者が受け取りたい情報を発信できているか?
・今あるWebサイトを見て患者は喜んでくれるか?
・実際に来院している患者にも役立つWebサイトか?
・自分が患者なら今あるWebサイトに好感が持てるか?

患者にとって有益なWebサイトを発信できれば、自然と患者獲得や院経営向上に貢献するはずです。

その点を、もう一度確認していただければと思います。

ABOUT ME
樋口 弘明
柔道整復師。関西圏で合計9つの接骨院・整骨院に勤務し、施術のほか新人教育や療養費請求のレセプト処理、Webや紙媒体による広報など柔道整復に係る様々な事業を経験。現在は会社を設立し、業界に役立つ様々な情報やコンテンツを発信、提供する活動を実施している。